【読書】火花_文庫版が出たので読んでみる
おはようございます。
今日は土曜日にも関わらず、雨で残念ですね。
図書館が好きで隣の区もカードも持っていますが、雨の日だと遠くてなかなか行けません。
今日読んだ火花は図書館で借りようとしたのですが、いまだに500件待ちだったので諦めて文庫版で購入しました。
著者はお笑いコンビ、ピースの又吉さん。
本作で芥川賞も受賞され、大きな話題になりました。
180ページぐらいなのでと非常に読みやすいです。
本作は売れないコンビのお笑い芸人である「徳永」と先輩芸人である「神谷」の関係を主軸とした物語です。
才能に憧れつつも、好きなんだか嫌いなんだか、憎んでいるのだか分からない。
けれども、一緒にいてしまう。
そんな奇妙な関係というのは、かつて自分にも経験があります。
そして、才能があるゆえの不器用さも「神谷」に似ていました。
個人的にですが「泣いていいんだか、笑っていいんだか分からない状況」が描かれている物語が好きです。
ラストは客観的には愚かに見えるかもしれないが、当人にとっては美しい状況のように感じました。馬鹿馬鹿しくも神々しい、というか。
文庫版には著者のエッセイも収録されています。