ベンチャーマーケティング備忘録

ベンチャー企業のマーケティング業務や読書、参加イベントについて書いていきます。インフォグラフィックも作成しているので、定期的に更新していきます。

【イベント】ソングライターとアートディレクターによる課題を見極め解決する方法に参加しました

こんにちは。

今日は、「ソングライターとアートディレクターによる課題を見極め解決する方法」に参加してきました。

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場所は代々木で、木曜の19時30分開始。1時間弱のクロストークの後に、質疑応答で21時終了でした。参加人数は20名弱程度。

登壇者はいきものがかりの水野さんとアートディレクターの小杉さんです。

いきものがかりの水野さんは音楽番組だけではなく、対談番組で拝見しました。

その時にもクレバーで内省力が高い方だなあ、、と感じましたが、今回も同じ印象を抱きました。

QREATOR SCHOOL のイベントでしたが箕輪編集室の水元さんが運営に関わっているため、特別にご招待という形で参加させていただきました。

水元さんありがとうございました!

 

目的が何より重要。手段を目的化させない。

お二人の話で多かったのが「目的」についてです。

仕事として依頼を受ける際に「目的」を押さえておかないと軸がブレてしまい、クリエイティブも上手く行かないのだとか。

例えば、キャラクターを作って欲しいという依頼が時代の流れとしてかつてあったそうです。

しかし、ここで大事なのが「なぜキャラクターを作って欲しい」と考えているかを聞く事になります。キャラを作るのはあくまで手段の一つであり、目的ではありません。

本来の目的は「親しみやすい」人格を企業に与えるだった場合、他の案も提示できます。

手段のみに固執すると視野が狭くなり、本来の目的を達成出来ないのかもしれませんね。

 

どういう課題が来て、どんなふうに応えたか?

こちらは小杉さんが具体事例を基に解説してくださいました。

会社の実験で課題が何もない状態から、とある会社の社長さんとディスカッションからスタートしました。

成功されている企業の場合、提案が難しいケースもあるそうです。

なかなか、課題の発掘が難しいと感じていると、小杉さんが「ロゴ」が2つあることに気付きました。その話題になると今まで饒舌だった方が、どことなく口ごもってしまったそうです。

そこを切り口にして、ロゴの提案からはじまり、展覧会も実施まで仕事を受けることになりました。

印象的だったのは、デザイナーの武器は作る事と小杉さんおっしゃっていたことです。

「視覚化」出来る能力は確かに他の職種は持ち得ないデザイナーさんの武器だなー、と思いました。

 

じょいふるがどうやって生まれたか?

水野さんがアーティストとして企業の課題を音楽を用いてどのように解決したかの事例です。

こちらは具体例として「じょいふる」を用いて説明してくださいました。

ポッキーのCMタイアップ曲を背景として持ちつつも、依頼のイメージは「踊りたくなる」「ポップなナンセンスさ」「親しまれている軽やかさ」でした。

この部分で印象的だったのは水野さんが「出口」から思考されていたことです。

当時はカラオケが力を持っていた時代だったので、「若いOLさんや子供がフリつきで歌っている姿」をイメージされていたそうです。

映像として作品がリリースされた後の事をイメージして創作。

出口がどこか?そして、どこまで遠くに行けるか?は自分もマーケティングを実施する際に意識したいと思えました。

 

課題解決の前に、課題設定が大事

顧客と一緒に適切な課題を見つける事が出来るのが、いいクリエイターの条件になるそうです。

その時に重要になってくるのが「問い」です。

また、顧客の表情や言語化出来ない雰囲気。返答の中で見つける。

文脈を読み解く力も求められます。言葉の周りの空気感を掴むのもスキルとして必要になってきます。

 

蓄積が武器になる

インプットも幅と深さが必要になってきます。

様々な事を経験しておくと、意外と全く役に立たないと思っていた経験が役に立ったりすることもあるそうです。

深さ、の面だと「蓄積が武器になる」と水野さんなんがおっしゃっていました。

積み重ねを舐めずに、必要な事は必要な事としてあると最近つくづく思ったそうです。

 

マーケティングの自分の業務にも活かせる内容で、まずは「地道な努力」と「課題を間違えない」部分を意識していこうと思います。